【企業選びの基本】系列系と独立系の違いとは。未経験からのビルメン転職で知っておくべき実態

ビルメン:転職活動・面接対策

ビルメン(設備管理)への転職を検討し求人を探し始めると、企業が大きく『系列系』と『独立系』の2つに分類されることに気づくと思います。

同じ建物を管理する仕事ですが、会社の成り立ちが異なるため、日々の業務内容や求められる能力、待遇面などに違いが出てくる傾向があります。

■この記事に書いてあること

  • 系列系と独立系の成り立ちと、管理する物件の違い
  • 給与、待遇、日々の業務内容の客観的な比較
  • 40代・50代の未経験者はどちらの環境が合っているのか

この記事では、現役ビルメンである私が、現場の実態をもとに両者の違いを客観的に解説します。

どちらが優れているという話ではなく、ご自身の希望する働き方と照らし合わせて企業選びの参考にしてください。


成り立ちと管理物件の違い。親会社の有無が鍵

系列系と独立系の最大の違いは、親会社が存在するかどうかと、その営業基盤にあります。

インフラや不動産を親会社に持つ『系列系』

系列系とは、大きな企業グループの傘下にあるビルメンテナンス会社のことです。

代表的な親会社としては、インフラ系(鉄道会社など)、不動産系、保険会社、小売業(百貨店や大型商業施設など)が挙げられます。

親会社やグループ企業が所有するビル・商業施設の管理を任されるため、安定した仕事の基盤があります。ただし、自社グループの物件だけを管理しているわけではありません。

その実績と信用を活かして、グループ外の取引先や一般の外部物件の管理も幅広く請け負っているのが実情です。

ビルメンテナンスを専門で行う『独立系』

独立系とは、特定の親会社を持たず、ビルメンテナンス事業を専門で独立して行っている会社のことです。

仕事を得るためには、様々な建物のオーナーや自治体が提示する条件に対し、入札や営業活動を行い、自社の強みや価格をアピールして契約を獲得していく実力主義の側面を持っています。


給与や福利厚生の傾向について

会社の成り立ちが違うため、従業員に還元される給与や福利厚生にもある程度の傾向が見られます。

一般的に、系列系の方が水準が高いと言われている

一般論として、給与水準や福利厚生(家賃補助や家族手当など)は、系列系企業の方が手厚く整っている傾向にあると言われています。

親会社のコンプライアンス基準に合わせていることが多く、安定した基盤があるためです。

独立系にも待遇の良い優良企業は多数ある

一方で、独立系は価格競争で案件を獲得する性質上、現場のコストを抑える必要があり、給与水準が控えめになりやすいという傾向は確かにあります。

しかし、だからといって『系列系がすべてにおいて上で、独立系はダメ』というわけではありません。独立系の中にも、社員の資格取得をしっかり評価し、系列系に負けない高い給与と充実した福利厚生を用意している優良企業は存在します。


現場での働き方と、求められるスキルの違い

現場に入ってから日々こなす業務の『比重』にも、会社によって特徴が出やすくなります。

マネジメントや事務・折衝業務が多い系列系

系列系の現場では、自ら工具を持って大がかりな修理をするよりも、専門業者を手配して指示を出したり、オーナーへ修繕の提案をしたりする『マネジメント業務』の比重が大きくなる傾向があります。

エクセルでの報告書作成や、テナントとの対人折衝など、ホワイトカラー寄りのビジネススキルが求められる機会が多いのが特徴です。

あくまでもそうした傾向があるということです。系列系でもガンガン作業するところもたくさんありますし現場次第です。元にうちの会社でも自社作業をたくさん行う現場もあります。

現場での実作業が多く、技術が身につく独立系

独立系の現場では、外注費を抑えるために『直せるものは可能な限り自分たちで直す』という方針をとる傾向があります。

配管の修理や電気のトラブル対応など、自ら手を動かして作業するブルーカラー寄りの業務が多くなりがちです。

設備をいじる生きた技術や経験が早く身につくため、現場の職人としてしっかりと腕を磨きたい人には適した環境と言えます。


40代・50代未経験者はどちらを選ぶべきか

両者の特徴を踏まえた上で、40代・50代の未経験者はどのように企業を選べばよいのでしょうか。

前職の経験を活かし、マネジメントを志向するなら系列系

営業職や事務職など、これまでの社会人経験で培ったPCスキルや対人スキルを活かし、協力会社をまとめるマネジメント側に回りたい方は、系列系と相性が良いでしょう。

ただし採用基準がやや高めになるため、面接対策や資格勉強などでしっかり熱意を示す必要があります。

まずは現場経験を積み、技術を習得するなら独立系

『まずは確実にビルメン業界に入り、設備をいじる技術をイチから学びたい』という方は、独立系からスタートするのも立派な選択肢です。

独立系は実務経験を重視する傾向があり、未経験からの採用の門戸が比較的広いというメリットがあります。

ここで現場経験を積み、資格をしっかり取得してから、より自分に合った企業(別の独立系優良企業や系列系など)へキャリアアップしていくルートも、この業界ではごく一般的です。


まとめ:自分の目的に合った会社選びを

独立系と系列系の違いをお伝えしました。 どちらが良い・悪いではなく、『マネジメントや事務作業に強みがあるか』『現場で手を動かして技術を磨きたいか』といった、業務の比重や成り立ちの違いがあります。

ただ一般的には系列系の方が給料面や福利厚生で有利と言われておりますし、私自身も10年以上業界にいますがそう感じます。

ご自身のこれまでの経歴や、今後どのような働き方をしていきたいかを整理し、目的に合った企業を選ぶことが転職成功の第一歩です。

ただし、求人票を見ただけでは、その会社が系列系か独立系か、実際の給与水準や現場の働き方がどうなっているかを見抜くのは難しい場合があります。

業界の内部事情に精通した転職エージェントを活用し、客観的な情報をもとに自分の希望に合った企業を紹介してもらうのが、ミスマッチを防ぐ確実な方法です。

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